GoogleのGeminiアプリでは、「アクティビティの保存」がオンだと、会話はGoogleアカウントに保存され、人によるレビューを含めて、生成AIモデルのトレーニングなどサービスの改良にも使われます。改良に使われたくない場合は、「アクティビティの保存」をオフにするか、「一時チャット」を使います。ただし、オフにしても72時間はアカウントに保持されることや、すでにレビューされた会話は削除しても最長3年残ることは知っておきましょう。

この記事では、Googleの「Gemini アプリのプライバシー ハブ」(2026年10月26日更新)をもとに、設定ごとの違いを整理します。対象は、個人のGoogleアカウントでGeminiアプリ(gemini.google.com やスマホのGeminiアプリなど)を使う場合です。

設定ごとの違い

プライバシー ハブの説明をまとめると、次のようになります。

アクティビティの保存:オン アクティビティの保存:オフ 一時チャット
アクティビティ(履歴)に残る 残る 残らない 残らない
AIモデルの改良に使われる 使われる(人によるレビューを含む) 使われない(フィードバックを送った場合を除く) 使われない
アカウントに保持される期間 自動削除まで(初期設定は18か月) 72時間 72時間

オフや一時チャットでも72時間保持されるのは、Googleによると、過去24時間の会話をふまえて応答するためや、システム障害への備えなど、Googleやユーザー、一般の人々を守るためです。また、オフでも一時チャットでも、応答や保護のために、人のレビュアーが会話を確認することはあるとしています。

「アクティビティの保存」がオンのとき

オンの場合、会話と、Geminiと共有したもの(アップロードしたファイルや画面など)がアクティビティに保存されます。プライバシー ハブによると、保存されるものには、音声、Gemini Liveの動画と画面共有、フィードバック、Geminiでアクセスしたウェブサイトの情報、使用状況、位置情報(おおよその現在地、IPアドレス、Googleアカウントに登録した自宅や職場の住所など)も含まれます。

  • Googleは、サービスの提供・開発・改良(生成AIモデルのトレーニングを含む)のために、人のレビューを交えてアクティビティのデータを使います
  • レビュアーには、トレーニングを受けたGoogleのサービス提供会社の人も含まれます。会話は、レビュアーに送られる前にアカウントから切り離されるとしています
  • レビューされたデータは、アカウントから切り離された形で3年間保存されます
  • 音声や、Gemini Liveの動画と画面共有は、初期設定ではサービスの改良に使われません

Googleは、オンにしている場合は、機密情報や、レビュアーに見られたくない内容を入力しないようにと案内しています。

自動削除の期間と、手動での削除

アクティビティは、初期設定では18か月後に自動で削除されます。この期間は、3か月・36か月・自動削除しないに変えられます。会話は、いつでも手動で削除できます。設定は、Googleアカウントの「Gemini アプリ アクティビティ」で確認・変更できます。

ただし、削除しても消えないものがあります。

  • 人のレビュアーがすでに確認した会話(と、言語・デバイスの種類・位置情報・フィードバックなどの関連データ)は、アクティビティを削除しても削除されず、最長3年間保存されます
  • Geminiアプリの使用頻度などの一部のデータは、Googleアカウントを削除するまで保持されます
  • Geminiのアクティビティを削除しても、他のGoogleサービス(検索の履歴など)に保存されたデータは削除されません

「アクティビティの保存」をオフにするとどうなる?

オフにすると、これからの会話は、アクティビティに表示されず、AIモデルのトレーニングにも使われません。ただし、次の点に注意が必要です。

  • フィードバック(評価ボタンなど)を送ると、改良に使われる:オフでも、フィードバックを送った場合は、そのフィードバックと、理解に必要な前後の会話(過去24時間の会話など)、アップロードしたファイルなどが集められます。レビューされたフィードバックは、アカウントから切り離されて最長3年間保存されます
  • 一部のアプリ連携が使えなくなる
  • ほかの設定は変わらない:「検索サービス履歴」や「ウェブとアプリのアクティビティ」、「タイムライン」などがオンなら、他のGoogleサービスで位置情報などが保存されることがあります

一時チャットを使う

一時チャットは、プライバシー ハブによると、人のレビュアーが目を通してGoogleのAIの改良に使うことはなく、AIモデルのトレーニングにも使われません。保持されるのは72時間です。

ふだんは「アクティビティの保存」をオンにして過去の会話を見返したいけれど、一部の相談だけは残したくない、という場合に使い分けられます。

設定の選び方

Geminiの会話の保存について決めるとき
  1. 仕事用・学校用のGoogleアカウントで使っている?

    • はい → 個人用とは別のデータ処理規約が適用される。まず所属先のルールと管理者の案内を確認する。
    • いいえ(個人のアカウント) → 次へ。
  2. 過去の会話を見返したい?

    • 見返したい → 「アクティビティの保存」はオンのまま。見られたくない相談だけ一時チャットにする。自動削除の期間も見直す。
    • 見返さなくてよい → 「アクティビティの保存」をオフにする。
  3. どの設定でも共通

    • 入力する内容 → パスワードやカード番号、他人の個人情報など、機密情報は入力しない。

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参照情報

以下はいずれも2026年11月2日確認。設定の名前や内容は変わることがあります。

  • Google(Gemini アプリ ヘルプ)「Gemini アプリのプライバシー ハブ」(最終更新日:2026年10月26日。「Gemini アプリのプライバシーに関するお知らせ」は2026年10月13日更新)