スマホのバッテリーを長持ちさせたいなら、まずOSに用意されている充電の設定をオンにすることと、熱い場所で使ったり充電したりしないことの2つが基本です。iPhoneには「充電上限」と「バッテリー充電の最適化」、Google Pixelには「アダプティブ充電」という機能があり、どれも設定アプリから切り替えられます。

この記事では、AppleとGoogleの公式情報をもとに、それぞれの設定の意味と、ふだんの使い方で気をつけたいことを整理します。

iPhoneの設定

Appleのサポートページによると、iPhoneには次の2つの機能があります。

機能 しくみ 使える機種
充電上限 80%から100%まで、5%刻みで充電の上限を決める iPhone 15モデル以降
バッテリー充電の最適化 充電の習慣を学習し、長時間つながれると予測されるときは、80%まで充電したあとの充電を遅らせる iPhone 15モデル以降(充電上限が100%のとき)、iPhone 14モデル以前

設定する場所

  • iPhone 15モデル以降:「設定」→「バッテリー」→「充電」
  • iPhone 14モデル以前:「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」

知っておきたいこと

  • 上限を決めても、ときどき100%まで充電される:Appleは、充電上限を100%未満にしていても、バッテリーの充電状態の推測精度を保つため、ときどき100%まで充電されると説明しています。故障ではありません
  • 最適化の学習には時間がかかる:Appleによると、バッテリー充電の最適化が充電の習慣を把握するには14日以上かかり、特定の場所で、5時間以上の充電を9回以上する必要があるとしています

Androidの設定(Google Pixelの例)

Androidのスマホは、メーカーや機種によって機能の名前や場所が違います。ここでは、Googleのandroid.comの記事で紹介されているPixelの機能を例にします(2024年1月30日公開、Pixel 8・Android 14で確認された内容)。

機能 しくみ 初期状態
アダプティブ充電 充電の速度をゆるやかにして、バッテリー寿命を長持ちさせる。就寝中など長時間の充電向け オン
自動調整バッテリー あまり使わないアプリのバックグラウンド通信などを減らし、電池の消耗を防ぐ オン

記事では、どちらも設定アプリの「バッテリー」から切り替えられると説明しています。Pixel 4a以降は、充電のパターンを学習して、長時間の充電が予測されると自動でアダプティブ充電を始めるとしています。

PixelではないAndroidのスマホは、メーカーのサポートページや取扱説明書で、「バッテリー保護」「充電の上限」などの名前の機能がないか確認しましょう。

設定より大事なこと:熱を避ける

AppleとGoogleは、どちらも高い温度に注意するよう案内しています。

  • Apple:iPhoneは周囲の温度が0℃〜35℃の環境で最もよく動作するとしています。35℃を超える場所に置くと、バッテリー容量に回復できない損傷を与える可能性があるとして、特に注意するよう呼びかけています。また、特定の種類のケースに入れたまま充電すると熱がこもり、バッテリー容量に影響する可能性があるとしています
  • Google(android.comの記事):高温の車内や直射日光の当たる場所、換気の悪い場所に置かないこと、充電中に異常に熱くなったら電源から外し、温度が下がるまで使わないことを挙げています

夏の車内に置きっぱなしにする、布団の中で充電する、充電しながら重いゲームを長時間続ける、といった使い方は、熱がこもりやすくなるので避けましょう。

確認の順番

バッテリーを長持ちさせる設定
  1. 使っているのはiPhone 15モデル以降?

    • はい → 「設定」→「バッテリー」→「充電」で、充電上限か最適化を選ぶ。
    • いいえ(iPhone 14以前) → 「バッテリーの状態と充電」で最適化をオン。
    • Android → 「バッテリー」の設定で、アダプティブ充電などの機能を確認。
  2. 高温の場所で使ったり、充電したりしていない?

    • している → 置き場所や充電する場所を見直す。ケースが熱をこもらせていないかも確認。
    • していない → このまま設定を続ける。

しばらく使わないスマホは?

Appleは、デバイスを長期間保管するときは、フルに充電したり使い切ったりせず、50%前後充電した状態にするよう案内しています。予備のスマホや、しまっておく古い端末の参考にしましょう。

充電器を選ぶときの確認項目は充電器を買う前に。端末・ケーブル・持ち運び方を確認しよう、外出先での充電はモバイルバッテリーの選び方|容量より先に見ることで紹介しています。

参照情報

以下はいずれも2026年10月21日確認。