Macの容量が足りないとき、外付けSSDは写真やビデオなど、大きなデータの置き場所として役立ちます。Appleも、写真のライブラリやiMovieのライブラリを外付けのストレージに移すことを、容量を空ける方法の一つとして案内しています。

一方で、外付けSSDを買えば何でも移せるわけではありません。移すときはフォーマット(形式)に条件があり、移したデータはSSDをつないでいないと使えません。また、Mac本体から消したデータは、外付けSSDにしか残らなくなります。

この記事では、Appleのサポート情報をもとに、外付けSSDでできること・できないことと、移す前の確認を整理します。

まず、何が容量を使っているかを見る

外付けSSDを用意する前に、何が容量を使っているかを確認しましょう。Appleのサポート記事によると、macOS Ventura 13以降では「システム設定」→「一般」→「ストレージ」で、カテゴリごとの使用量を確認できます。

この画面では、ファイルをiCloudに保存する、視聴済みのApple TVの映画などを自動で削除する、ゴミ箱に入れて30日たった項目を自動で消す、といったおすすめも表示されます。外付けSSDを使わなくても空けられる容量がないか、先に見ておくとよいでしょう。

Appleは、ほかにも次のような方法を挙げています。

  • 「ダウンロード」フォルダの不要なファイルを消す
  • 使わなくなったアプリを削除する
  • MacでとったiPhoneやiPadの古いバックアップを消す
  • ゴミ箱を空にする(ゴミ箱に入れただけでは容量は空かない)

外付けSSDでできること・できないこと

内容 外付けSSDで 説明
写真のライブラリ 移せる Appleが手順を案内している。フォーマットに条件あり
iMovieのライブラリ 移せる Appleが手順を案内している。フォーマットに条件あり
書類・動画などのファイル 移せる Finderでドラッグして移動できる
「システムデータ」など 移せない macOSやアプリが使う領域。外付けSSDで減らすものではない
移したデータを、SSDなしで使う できない SSDをつないでいるときだけ使える
移したことでバックアップになる ならない Macから消すと、データはSSDの1か所だけになる

「システムデータ」は外付けSSDでは減らない

ストレージの画面に表示される「システムデータ」について、Appleは、ほかのカテゴリに当てはまらないAppleと他社のファイル全体だと説明しています。また、Macは容量が必要になると、安全に削除できるキャッシュやログを自動で消すとしています。ここを外付けSSDで減らすことはできないので、ほかのカテゴリから見直しましょう。

写真のライブラリを外付けSSDに移す

写真やビデオは容量を大きく使うことが多く、Appleも写真のライブラリを外付けのストレージに移す手順を案内しています。

移す前の条件

Appleのサポート記事によると、移す先のストレージには次の条件があります。

  • APFSまたは**Mac OS拡張(ジャーナリング)**でフォーマットする
  • Time Machineのバックアップに使っているストレージには保管できない
  • SDカードやUSBフラッシュドライブ(USBメモリ)などの取り外しできるストレージや、ネットワークやクラウドで共有しているストレージには保存しないよう案内している

WindowsのPCとも使うためにexFATでフォーマットしたSSDは、この条件に当てはまりません。写真のライブラリ用と、Windowsとの受け渡し用で、パーティションやSSDを分けることも考えましょう。形式の違いは外付けSSDをexFATにする方法|Mac・Windows別で説明しています。フォーマットするとSSDの中身は消えるので注意してください。

移す手順(Appleの案内の要約)

  1. 写真アプリを終了する
  2. Finderで「ピクチャ」フォルダ(ホームフォルダ内)を開き、写真のライブラリを外付けSSDにドラッグする
  3. 移し終わったら、外付けSSDにあるライブラリをダブルクリックして開く
  4. iCloud写真を使っている場合は、そのライブラリを「システムフォトライブラリ」に指定する
  5. 新しい場所で問題なく開けることを確かめてから、元のライブラリをゴミ箱に入れ、ゴミ箱を空にする

Appleは、写真アプリを開く前に、外付けSSDの電源が入っていて使える状態か確認するよう案内しています。SSDが認識されないと、ライブラリの使用が止まり、「ピクチャ」フォルダに新しい空のライブラリが作られるとしています。

iMovieのライブラリを移す

Appleは、iMovieのライブラリも同じように外付けのストレージに移せると案内しています。条件は写真とほぼ同じで、APFSまたはMac OS拡張(ジャーナリング)でフォーマットしたUSBやThunderbolt接続のストレージに保管できます。SDカードやUSBフラッシュドライブ、共有ストレージネットワーク、Time Machine用のストレージは避けるとしています。

Appleは、iMovieのライブラリを移す前にMacをバックアップしておくとよいとも案内しています。SSDをつながずにiMovieを開くと、「ムービー」フォルダに新しい空のライブラリが作られるので、移したライブラリはSSDをつないでからダブルクリックで開きます。

移す前に決めておきたいこと

Macの容量不足を外付けSSDで解消するとき
  1. 「ストレージ」の画面で、写真・ビデオ・書類が大きい?

    • はい → 外付けSSDに移す候補。次へ。
    • いいえ(システムデータなどが大きい) → 外付けSSDでは減らしにくい。おすすめの設定や不要なアプリの削除を先に。
  2. 写真やiMovieのライブラリを移す?

    • はい → SSDをAPFS(またはMac OS拡張)にする。Time Machine用とは別のSSDを使う。
    • いいえ(ファイルだけ) → Windowsとも使うならexFATも候補。
  3. 移したデータのコピーは別の場所にある?

    • ない → Time Machineやクラウドなどで、もう1か所にコピーを残す。
    • ある → Macから元のデータを消して容量を空ける。

外付けSSDは「置き場所」、バックアップは別に

Mac本体から消したデータは、外付けSSDの中にしか残りません。SSDが壊れたり、なくしたりすると、取り出せなくなります。大事な写真や動画は、Time Machineやクラウドなど、別の場所にもう1つコピーを残しておきましょう。考え方は写真のバックアップ方法|クラウド・SSD・PCを比較で紹介しています。

外付けSSDを選ぶときの端子や重さの違いは1TBの外付けSSDを3機種比較|PCとスマホの使い方で選ぶ、つないでも表示されないときは外付けSSDが認識しないときの確認順|ケーブル・電源・フォーマットを参考にしてください。

参照情報

以下はいずれも2026年10月23日確認。メニューの名前や場所は、macOSのバージョンによって違う場合があります。